大空ひたす東海の   中に国成す大八洲
しまに輝く文明の   光を浴びてわれ立てば
筑紫の山野ことごとく 希望の色に燃ゆるかな

山紫にうすかすむ   春縹渺の朝ぼらけ
万の花にさきがけて  あるじ忘れぬ紅梅の
清きかおりを放つ時  至誠の念は胸に満つ

聞け玄海の濤の声   千里を超えて澎湃と
寄せて砕くる潮しぶき 弘安以来六百年
青史を飾るますらをの 剛健の風君見ずや